診療科のご案内

富山労災病院の理念・基本方針

◆理念-
『私たちは、働く人々・地域の皆様に信頼され、愛される病院を目指します』

◆基本方針-
『勤労者の健康管理と早期の職場復帰を支援します』
『地域の皆さまの健康に貢献します』
『患者さまの立場にたった医療を目指します』
『安全で質の高い医療を提供します』
『病院理念を実現するため、健全な経営を目指します』

院長挨拶

院長・木谷隆一 新病院で診療をいたします
 当院は昭和33年に開院しました。当時は「野に白鳥が舞い降りた」と表現されたような近代的な白亜の建物であったそうです。そして、当院は黒四ダム建設のけが人を治療する病院としてスタートしました。病院のグランドにヘリコプターが着陸しました。富山県で最初にヘリポートを持った富山県東部の中核病院が富山労災病院であります。当院のルーツであります勤労者と地域住民のための高度な救急医療を原点として、さまざまな疾病に対処するべく診療してまいりました。この間、2度の増改築をいたしましたが、最初の建築から60年近くたった今、老朽化による影響が出始めました。 当院の最初の建築と同じ年の昭和33年には「甲子園球場における魚津高等学校の蜃気楼旋風」と「東京タワーの開業」があります。東京タワーのほうは「スカイツリー」というスマートで高機能の後継者ができました。そして、その機能を十二分に発揮しています。当院はそれに遅れること数年、スカイツリーほどではありませんが、ここにスマートで近代的な機能性の高い病院ができました。これもひとえに皆様のおかげであり、感謝するとともに、今後の診療に対する責任を痛感しています。

 当院の今後の活動の主な目標は2つです。「安全で安心な最良の医療の実施」と「当院に入った患者さんに元気になって帰宅してもらう」という2点です。安心安全については、そのシンボルとして、地震に強い全館免震構造を採用しました。富山県東部では初めてであります。富山県における今後30年間の大地震の確率は6%未満と言われています。万一に備え、大切な資金を安全のために優先して使う。見えないところでも安全・安心に配慮する、という意識を常に職員に与え続けると考えます。

 元気に帰ってもらうために、各病棟を機能別に高度急性期、急性期、一般病棟、と分けます。それぞれの機能別に看護師を傾斜配置し、研修して、それぞれの病棟の機能を十分に果たすようにします。早期からのリハビリ、ADLの訓練、体力の維持・回復を切れ目なく実施できるようにします。
 そして、この新病院を十分生かすための人材確保、臨床、研修、教育、そして情報発信にも力を注ぎたいと考えています。今後とも、ご指導、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

追:新病院はできましたが、まだ計画は完成しておりません。現在建っている古い構造物すべてを撤去して、駐車場などの外構を整備します。平成30年2月の完成を目指して第3期工事がこれから始まります。これらすべてが完成する間の十分な駐車場の確保が困難でありました。この間皆様にはご迷惑をおかけしますが。ご理解とご協力をお願い申し上げます。

富山労災病院 院長 木谷 隆一


患者さまの権利

富山労災病院では以下に掲げる患者さまの権利を尊重します。
1.患者さまは、医師を始め全ての職種から人格を尊重され、丁寧で思いやりのある医療を
  受ける権利を有します。
2.患者さまは、病名・症状・検査や治療方法とその危険性、代替手段、経過や予後の見通
  し、薬の内容や副作用などについて充分な情報や説明を受ける権利を有します。
3.患者さまは、医療の情報や説明を理解した上で、自らの意思に基づいて治療方法等に同
  意・選択・拒否する権利を有します。
4.患者さまは、個人の秘密や診療に関する情報などのプライパシーを保護される権利を有
  します。


富山労災病院臨床倫理規程

 富山労災病院は、患者の権利を尊重し、臨床の場における倫理の原則を下記の如く定め、患者にとって最良と思われる医療を平等に提供するよう心がける。その実現のため、個々の診療において発生する倫理的問題解決のためお互いの価値観を尊重しながら患者および家族との対話を重視するものとする。

1.チーム医療のもと、医学的適応を確認し最良の医療を提供
①患者の病歴、診断、予測される予後から治療目標を設定し、最も適切と思われる治療方法
 を示す。
②チーム医療を原則とし、他の専門医の意見を取り入れる。

2.患者の意向を尊重
①検査や治療は「説明を同意」のもと始まるので、十分な説明と話し合いを行った上で、患
 者の意向に基づいて検査や治療方法を選択する。
②患者に判断能力がない場合には、家族や代理人などによる代理決定を行う。
③治療を拒否された場合はその理由を検討し、最善と思われる治療を一緒に考える。

3.患者の生活の質(QOL)を考えた医療を提供
①治療との兼ね合いを考えながら、なるべく生活の質が保たれるよう患者と話し合いを行
 う。
②在宅療法や緩和ケアなども必要に応じて計画し提示すること。
③在宅で介護を担当されるご家族の負担を軽減するための話し合いを行う。

4.患者を取巻く状況を把握し医療に生かす
①患者の治療に際して影響を及ぼす家族の問題について考え医療活動に生かす。
②患者の経済状況や宗教に関しても納得のいく方法を考える。
③医薬品やベッドなどの医療資源は、患者の病状を考慮した上で公平に患者に分配する。
④医療者には患者の病状に関する秘守義務がありこれを遵守する。
 これを破棄せざるを得ない場合は、その正当性を確認する。

5.倫理委員会での審議結果に従った医療を提供

※QOLとは
quality of life(生活の質)の略で、人間の生活を量的にのみとらえるのではなく、精神的な豊かさや満足度も含めて、質的にとらえる考え方で、患者が評価できるものである。


富山労災病院臨床研究倫理規程

 臨床研究とは、「疾病の予防方法、診断方法および治療方法の改善、疾病原因および病態の理解ならびに患者の生活の質の向上を目的として実施される医学系研究であって、人を対象とするもの」をいう。
 臨床研究を行う際に最も重要なことは人権の保護であり、世界医師会が発表したヘルシンキ宣言の中に詳しく記されている。また日本では平成16年12月に厚生労働省が「疫学研究に関する倫理指針」、「臨床研究に関する倫理指針」を告示している。さらに学会も独自に倫理指針を発表しており、当院での臨床研究の被験者の生命、健康、プライバシー、尊厳を守るというこれらの倫理指針に則って行う。

臨床研究を実施するための必須条件
①倫理的かつ科学的に適正な臨床研究計画書を作成し、それを遵守すること。
②臨床研究に関わるものから独立した委員会(倫理委員会)で臨床研究計画書および被験者
 への同意説明文書が審議され承認されること。
③研究に先立ち、被験者から適正なインフォームド・コンセントが文書で得られること。被
 験者が経済上または医学上の理由により不利な立場にある時は、被験者の自由意志の確保
 に十分配慮すること。
④被験者の安全を優先し、病状の悪化などを認めた場合は研究を中止すること。

臨床研究計画書
原則として以下の事項を記載する。
①被験者の選定方針
②当該臨床研究の意義・目的・方法・期間、研究に参加することにより期待される利益及び
 起こりうる危険
③個人情報の保護の方法
④共同臨床研究機関の名称
⑤研究者等の氏名・職名
⑥インフォームド・コンセントを受けるための説明事項及び代諾者を含めた同意文書、同意
 撤回書
⑦当該臨床研究に伴う補償の有無
⑧当該臨床研究に係る資金源

臨床研究を行うにあたって被験者または代諾者に対する説明事項
①当該研究の意義・目的・方法・期間。
②研究者等の氏名・職名。
③被験者として選定される理由。
④当該臨床研究に参加することにより期待される利益及び起こりうる危険性。
⑤個人情報は保護されること。
⑥個人情報の取り扱い、提供先の機関名、提供先のおける利用目的が妥当であること等につ
 いて倫理委員会で審査した上で、当該臨床研究の結果を他の機関へ提供する可能性がある
 こと。
⑦当該臨床研究に係る資金源。
⑧当該臨床研究に伴う補償の有無とその内容。
⑨被験者及び代諾者などの希望により、他の被験者の個人情報や当該臨床研究の独創性の確
 保に支障がない範囲内で、この研究の計画や方法についての資料を入手または閲覧するこ
 とができること。
⑩当該臨床研究の成果により特許権などが生み出される可能性があること及びその場合の帰
 属先。
⑪被験者を特定できないようにした上で、当該臨床研究の成果が公表される可能性があるこ
 と。
⑫当該臨床研究への参加は任意であること。
⑬当該臨床研究への参加に同意しないことをもって不利益な対応を受けないこと。
⑭臨床研究の途中であっても、不利益を受けることなく撤回できること。
⑮被験者からのインフォームド・コンセントを受けることが困難な場合には、当該臨床研究
 の重要性及び被験者の当該臨床研究への参加が当該臨床研究を実施するに当り必要不可欠
 な理由を記載しておく。 ⑯問い合わせ、苦情などの窓口連絡先などに関する情報。


輸血に対する考え方

■当院は、「輸血を拒否する患者に対して無輸血での治療を原則とするが、輸血無しでは生
 命の維持が困難となった場合は輸血を行う、相対的無輸血を方針とします。
■エホバの証人の方が提示する「免責証書」等、絶対的無輸血治療に同意する文章には署名
 をいたしません。
■宗教的に輸血を拒否する患者に対して輸血が必要な場合は、当院ガイドラインおよびフロ
 -チャートに沿って進めますが、時間外で1名の医師しか在席しない場合は、患者の医療
 に関する判断能力の評価については看護師を含めた複数名で行う事とします。

■エホバの証人医療機関連絡委員会について
 患者がエホバの証人である場合は、教団に上記委員会が存在し、信者と医療機関との橋渡
 しを行っています。転院先等について患者と同意の上で相談を行う事も可能です。

リンク:輸血マニュアル「宗教的輸血拒否に関するガイドライン」


当院の臓器提供に関する方針

 富山労災病院は、患者の意思を尊重するという方針に基づき医療を行っており、終末期や死に際しても患者の意思が尊重されるべきと考えています。

 患者さんや御家族から臓器提供の意思表示があった場合、その御意思に沿えるよう院内体制を整えております。
 なお、入院の際、「臓器提供意思表示」の有無を確認しております。

 当院では3名の院内コーディネーターが、ご質問やご相談をお伺いしております。
  *外来の方は「1階皆さまの相談室」でご相談ください。
  *入院の方は各病棟師長へご相談ください。


病院の特色

 魚津地区唯一の公的病院として医師会と連携を取りながら、相互に補完する形で各診療科を整備しており、地域の人達に医療を通しての福祉に貢献できるように、診療体制の充実を図っています。

 また、労災病院として担うべき役割を果たすため、労災患者の治療やリハビリテーションおよび勤労者の作業関連疾患への対応や健康管理に積極的に取り組んでいます。さらに、地域住民全体の医療ニーズにこたえる地域の中核病院としての役割を果たすため、PET/CT装置、心臓血管連続撮影装置をはじめ、MRI・高速CT・リニアック治療装置、アイソトープ使用のガンマカメラ診断システム、各種の超音波画像診断システムなどの最新鋭機器を導入し、常に的確な診断と適切な治療を提供するよう不断の努力を重ねています。

 一方、地域医療圏の二次救急体制の病院群輪番制病院として、救急医療への100%対応を目標に尽力しています。

 →主な施設認証・機器