臨床工学室

臨床工学室

臨床工学室の紹介VTR

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臨床工学室の概要
 富山労災病院臨床工学室は、本館1病棟3階にあり、医療安全管理室と空間共有しています。
そのため、医療安全管理責任者や感染管理認定看護師と常に連携、コミュニケーションが取り易く、院内における医療安全情報を容易に共有することが可能です。これにより迅速な医療機器の安全保守管理ならびに感染防止活動を推進しています。
 また、平成28年度新病院オープンに伴い、HCU部門が設置される予定となっています。HCU設置に伴い、現在以上の医療機器を保守管理ならびに臨床支援することが予想されます。当院臨床工学室では、より多くの医療業務に携わることで、他部門と連携を図り、チーム医療の一員として信頼・期待される診療支援部門となるよう努力していきたいと思っています。

沿革
平成21年4月 臨床工学技士 1名 採用
平成21年5月 1病棟3階の一部分を臨床工学室として用途変更
  透析室から看護師 1名 配置異動
平成22年1月 臨床工学室(院内標榜) 設置
平成22年2月 看護師 1名 退職
平成24年4月 臨床工学技士 1名 採用
臨床工学技士 合計2名  現在に至る
臨床工学室の理念・基本方針
理念
 医療機器のスペシャリストとして自己研鑽し、ワンランク上の臨床工学技士として患者様へ質ならびに安全性の高い医療支援、医療機器の提供を目指します。
基本方針
・医療機器における操作等の問い合わせには、真摯で迅速な解決に向けて対応します。
・医療機器は、念入りに清掃、保守管理し、患者様やスタッフに気持ちよく使用していただけ
 る状態を保持します。
臨床工学技士(Clinical Engineer)とは
 臨床工学技士は、1987年5月に制定された「臨床工学技士法(※公布 昭和62年6月2日、施行 昭和63年4月1日)」に基づく医学と工学の両面を兼ね備えた国家資格です。臨床工学技士は、医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作および保守点検を行う事を業とし、他の医療従事者との連携を図り、医療機器を用いたチーム医療の一員として生命維持をサポートする診療の補助者であり、医療機器のスペシャリストです。
臨床工学技士 シープリン
シープリン
(公益)日本臨床工学技士会の公認マスコットキャラクター
※画像使用における(公益)日本臨床工学技士会の承諾済
臨床工学室の主な業務
 当院臨床工学室では、「診療関連業務」「医療機器管理業務」「医療機器安全教育業務」の3業務を主柱としています。
臨床工学技士とはRed
診療関連業務
 当院臨床工学室では、人工透析室を中心に手術室や病棟においても適宜必要な診療支援を医師の指示の下に行っています。また、緊急による補助循環や透析等を要請された場合にも速やかに対応しています。

血液浄化業務
 当院の人工透析室は17床で、月曜日から土曜日まで2クールまたは1クールほぼ全台稼働しています。
 臨床工学技士は、慢性腎不全における血液透析(HD)、血液ろ過透析(HDF)をはじめ、近年拡大傾向にあるonline-HDFなどの血液浄化療法の施行や血液浄化関連機器の操作を行っています。
 その他、消化管穿孔による汎発性腹膜炎緊急手術後のエンドトキシン吸着や多臓器不全などの全身状態が悪い急性腎不全時の持続緩徐式血液濾過透析(CHDF)、その他アフェレーシス(血漿交換(PE)、血漿吸着(PA)など)といった特殊血液浄化療法の診療支援にも積極的に対応しています。
人工透析室
人工透析室
血液浄化業務(透析回路プライミング)
透析回路プライミング
アフェレーシスモニター(KM-8900)
アフェレーシスモニター(KM-8900)
血液浄化業務(シャント穿刺)
シャント穿刺

 閉塞性動脈硬化症(ASO)におけるLDL吸着療法にも積極的に取り組んでいます。また医師や看護師と連携し、糖尿病性足病変や傷の有無など患者様の下肢の管理(フットケア)にも積極的に参加することで、より質の高い治療の提供に役立てています。
血漿浄化装置(MA-03)
血漿浄化装置(MA-03)
血液浄化業務(フットケア)
フットケア

 定期的なシャントエコー検査(US)や血液検査データから、シャント内血管評価や透析効率を算出し、人工透析室スタッフに情報提供をしています。また、エコーガイド下シャントPTAの際にもシャントエコーを行っています。
シャントエコー検査
シャントエコー検査
 

 当院人工透析室では透析液清浄化を推進し、各種院外施設のご指導を賜り、積極的に高度清浄化に取り組んでいます。最新の透析液清浄化ガイドラインに則り定期的にエンドトキシン活性や細菌検査を行っています。透析液清浄化は、患者様の掻痒感の軽減等にも効果があります。
細菌検査
細菌検査(37mmクオリティモニター使用)
エンドトキシン活性測定
エンドトキシン活性測定

手術業務
 人工関節置換術(TKA、THA)等における整形外科手術時の自己血回収を行っています。
 また、脳動脈瘤における血管内治療(コイル塞栓術)など脳神経外科領域における治療にも立ち合っています。
 今後、病院新築に伴い、更なる診療支援体制の構築に努めていきたいと思っています。
自己血回収準備
自己血回収回路準備
麻酔器始業前点検
麻酔器始業前点検

心臓カテーテル業務
 当該診療科からの要望を受け、平成27年6月より冠動脈造影(CAG)や経皮的冠動脈形成術(PCI)といった心臓カテーテル検査、治療の診療支援を始めました。臨床工学技士は、血管内超音波装置(IVUS)による血管内画像描出やポリグラフによる心電図モニタリング等を行っています。
ポリグラフ操作
ポリグラフ操作
IVUS操作
IVUS操作

ペースメーカー業務
 ペースメーカー業務も心臓カテーテル業務同様、平成27年6月より診療支援業務を開始しています。洞不全症候群や高度な房室ブロックなどでペースメーカーを埋め込みする際やペースメーカーを装着された患者様がMRI検査を受けられる際のペースメーカープログラマーの操作を行っています。
ペースメーカー用プログラマー操作
ペースメーカー用プログラマー操作
 

呼吸療法業務
 様々な病態での呼吸不全等により人工呼吸器装着が必要になった際の装置準備ならびに設定条件の補助を行っています。
 心不全における陽圧換気療法(ASV)治療時の患者様へのマスクの調整や機器操作の指導も行っています。
人工呼吸器使用中点検(病棟にて)
人工呼吸器使用中点検(病棟にて)
マスク式人工呼吸器(オートセットCS)
マスク式人工呼吸器(オートセットCS)

補助循環業務
 救急外来等における大動脈バルーンパンピング(IABP)や経皮的心肺補助(PCPS)などの補助循環装置の回路組み立て、ならびに操作・管理を行っています。
大動脈バルーンパンピング装置(IABP)保守点検
大動脈バルーンパンピング装置(IABP)保守点検
マスク式人工呼吸器(オートセットCS)
PCPS写真
  ※画像使用におけるテルモ(株)の承諾済
医療機器管理業務
 生命維持管理装置を含む法令・通知等により指定された医療機器、特定保守管理医療機器・高度管理医療機器において、医療機器別に定期保守点検計画を策定し、適切に実施・記録しています。さらに、医療機器やそれらの使用に必要な消耗品の一元管理(共同使用)することによる稼働(使用)効率の最適化(不要在庫抑止)に努めています。
 また、医療機器稼働に際して、カテゴリー別(使用前、使用中、使用後)に保守点検を行っています。病棟において使用されている場合には、ベッドサイドまでお伺いいたします。
 手術室や内視鏡、各診療科などにおける医療機器のトラブルが発生した場合には、臨床工学技士が迅速に修理点検対応しています。
 臨床工学技士が保守管理する対象医療機器を順次増やしていく予定です。

保守管理している装置の一部
 輸液ポンプ、シリンジポンプ、経腸栄養ポンプ、人工呼吸器、除細動器、セントラルモニター、ベッドサイドモニター等 その他多数
ME機器中央管理室
ME機器中央管理室
輸液ポンプ点検・修理
輸液ポンプ点検・修理
人工呼吸器5000時間点検
人工呼吸器5000時間点検
ポリグラフ点検
ポリグラフ点検
医療機器安全教育業務
 厚生労働省や関連医療機器団体等から情報収集しています。そして、院内における医療機器の取り扱い講習や研修会を計画・実施し、医療スタッフが医療機器を安全に使用できるように努めています。
 また医療機器安全管理体制を構築するために、インシデントの分析を行い事故防止策の立案や医療安全管理者ならびに医薬品安全管理責任者とともに医療安全だよりを共同発行(平成27年9月より実施)することにより院内における医療事故防止に努めています。
自己血回収装置操作研修会
自己血回収装置操作研修会
カフアシスト操作研修会
カフアシスト操作研修会
AED設置場所
 当院では、自動体外式除細動器(AED)を4か所に設置しています。
  AED設置場所

1.皆さまの相談室
2.リハビリテーション訓練室
3.4B病棟
4.6B病棟
AED設置場所  
診療スタッフ
森  一朗 臨床工学室長兼医療機器安全管理責任者
(第二麻酔科部長)

森  一朗 (もり いちろう)
【専門】麻酔科全般
【資格】日本麻酔科学会専門医
    日本ペインクリニック学会専門医
齊藤  実 主任臨床工学技士
齊藤  実 (さいとう みのる)
【専門】代謝機能代行技術学、循環機能代行技術学、臨床生理学
【資格】臨床工学技士国家資格
    臨床検査技師国家資格
    第2種ME技術者
    第1種衛生管理者
    BLSヘルスケアプロバイダー 等
高見 彰男 臨床工学技士
高見 彰男 (たかみ あきお)
【専門】臨床工学全般
【資格】臨床工学技士国家資格
所属団体へのリンク
 公益社団法人 日本臨床工学技士会  http://www.ja-ces.or.jp/
 ※(公益)日本臨床工学技士会承諾済
<病院実習・見学について>
 富山労災病院で臨床工学実習または病院見学を希望される方は、各校の指導教官を通じて、総務課まで電話(0765-22-1280)または当院ホームページ各種問い合わせホームにてお申し込み下さい。