中央検査部のご紹介

概要

中央検査部で行われている業務内容は 大きく検体系業務と生体系業務の2つに分かれます。

  • 検体系業務は患者様から採取させて頂いた「血液、尿、便、痰など」を用いて多様な方法で分析解析検査し、迅速で的確なデータを主治医に報告しています。
  • 生体系検査は患者様に直接携わり、生理検査とも呼ばれています。 患者様に直接、様々な機器を用いて検査することで分析、解析し、的確なデータを主治医に報告しています。

明細

検体系業務

検体検査は肝機能、腎機能、インフルエンザ、新型コロナウイルスなどほとんどの病気に対する指標を検査することができます。

検査項目一部の例
検査項目 基準値 高値を示す疾患 低値を示す疾患
血清総蛋白
TP
6.7~8.3 g/dL 多発性骨髄腫
自己免疫疾患等
栄養障害
ネフローゼ症候群
悪性腫瘍等
総ビリルビン
T-Bil
0.2~1.2 mg/dL 肝炎、胆石等  
AST 12~31 U/L 肝炎、心筋梗塞等 慢性透析等
ALT 8~40 U/L 肝炎、脂肪肝等 慢性透析等
血糖
GLU
70~109 mg/dL 糖尿病等 糖尿病治療薬による
低血糖、インスリノーマ等
ヘモグロビンA1c
HbA1c
4.6~6.2% 糖尿病等  
クレアチン
CRE
男0.6~1.1mg/dL
女0.4~0.8mg/dL
腎不全
慢性糸球体腎炎等
尿崩症
筋ジストロフィー等
尿酸
UA
7.0mg/dL未満 痛風
高尿酸血症
腎性低尿酸血症
糖尿病等
総コレステロール
T-Cho
150~220 mg/dL 高コレステロール血症
ネフローゼ症候群
肝障害
低栄養等
中性脂肪
TG
30~150 mg/dL 脂質異常症
高カロリー摂取
甲状腺機能低下症
低栄養等

生体系業務

生理検査は心電図、肺活量、血圧脈波、聴力検査などがあります。
予約検査として24時間心電図、24時間血圧測定、筋電図、脳波、超音波検査(心臓、腹部、頸動脈)、終夜睡眠ポリグラフ検査、振動試験などを行っています。

総勢16人のスタッフでお待ちしております。

中央検査部紹介

検体検査室、細菌検査室、病理検査室、生理検査室で構成されています。

検体検査室

血液や尿などを検体として、生化学的検査、免疫学的検査、血液学的検査、一般検査、輸血検査を実施しています。

生化学自動分析装置
化学発光酵素免疫装置

血液中の化学成分、B型、C型肝炎ウイルスなどの感染症検査、甲状腺ホルモン、心不全マーカー、腫瘍マーカーなどを検査しています。
こちらの装置では新型コロナウイルスの抗原定量検査も行い、迅速に報告しています。

血液自動分析装

赤血球数、白血球数、血小板数、ヘモグロビン濃度や白血球の分類などを検査しています。
顕微鏡で赤血球や白血球の形態も観察します。

輸血自動分析装置

安全な輸血に必要な検査を実施しています。
血液型検査、不規則抗体検査、交差適合試験などの検査を実施しています。
日本赤十字社の血液センターと連携し、献血からの血液製剤の適正な使用を心掛けています。

 

細菌検査室

喀痰、尿、便、血液などの体液を培養し、病原菌の有無を検査しています。
抗生物質の感受性検査を行い、病原菌に有効な治療薬を報告しています。
MRSAなどの薬剤耐性菌を検出し、病院内に周知しています。

安全キャビネット内で作業しています。
新型コロナウイルス検査の検体処理もキャビネットで行っています。

遺伝子検査(PCR検査)を行っています。新型コロナウイルスのPCR検査も行っています。

病理検査室

手術や内視鏡検査で取り出した組織の検査(組織診)や、子宮頚部、子宮内膜、喀痰、尿などの細胞検査(細胞診)を実施しています。

常勤の病理医とともに組織標本を顕微鏡で鏡検し、悪性細胞の有無を検査しています。

 

生理検査室

患者様に直接携わる検査を行っています。
心電図検査のほか、肺機能、脳波、聴力、血圧脈波、神経伝導速度、超音波(心臓、腹部、頸動脈)、終夜睡眠ポリグラフ(PSG)、皮膚灌流圧などがあります。 そのほかに心臓カテーテル検査や脊髄などの手術時にスタッフの一員として携わっています。

頸動脈の超音波検査を実施してるところです。